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「なるべく早く細くなりたい」「できれば楽に痩せたい」とお考えの方の中には、医療ダイエットに興味を持っている方もいらっしゃるでしょう。一方で、医療ダイエットは自由診療のため、費用が高額になるのではないかと不安を抱いている方も多いはずです。
本記事では、医療ダイエットの一般的な費用を施術の種類ごとにご説明します。医療ダイエットを受けてみたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
医療ダイエットとは?

医療ダイエットとは、病院やクリニックなどの医療機関で行うダイエットのことです。「メディカルダイエット」と呼ばれることもあります。医師による医療行為が可能なため、体の内面にアプローチする薬や手術などの施術も行えるのが特徴です。
効率的に痩せたい方や、長きにわたって運動や食事改善を続けるのが難しい方などに向いているダイエット方法です。
医療ダイエットを受ける際にチェックしておくべきこと
医療ダイエットを受ける際は、以下の事柄をチェックしておきましょう。・使用する薬や機械などがどのようなものか、自分でも説明できる
・施術の効果だけでなく、リスクや副作用があることにも納得できている
・他の選択肢の説明も受けた上で、自分で受ける施術を選択した
・「今すぐ必要な施術」だと考えている
美容医療に関するトラブルの相談は、性別を問わず多数あります。「理解できていない部分がある」「不安が解消されていない」など、何か一つでも気になる点がある際は、施術を検討しているクリニックの医師とよく話し合いましょう。医療ダイエットを受けるかどうかは、チェックポイントを全てクリアした上で決めてください。
医療ダイエットの種類と費用の相場
医療ダイエットには、大きく分けると4種類の施術があります。費用は、種類や施術する部位によっても変わるため、施術内容・費用の両面から考えて希望に合うものを選ぶことが大切です。ここからは、医療ダイエットの種類と費用の相場について説明します。
手術
手術による医療ダイエットとは、主に脂肪吸引のことです。脂肪吸引とは、カニューレという器具を使って皮下脂肪を除去する施術です。顔や二の腕、太もも、お腹など、さまざまな部位に行えます。脂肪吸引の費用相場は、施術範囲が狭ければ20万ほど、数カ所を同時に行う場合は100万ほどです。施術部位によって費用が変わる他、除去する脂肪の量が極端に多い場合も価格が上がる傾向にあります。
医療用マシン
医療ダイエットには、医療用マシンを使用する施術もあります。例えば脂肪細胞を凍らせて破壊する脂肪冷却の他、超音波で脂肪の核を破壊するキャビテーションや、炭酸ガスで脂肪を分解するカーボメッドなどです。全身への施術はもちろん、ピンポイントで気になる部位のみのサイズダウンを目指すことも可能です。医療用マシンによる医療ダイエットの費用相場は、数万円〜20万円ほどです。多くの場合、施術範囲や使用する機械によって費用が変動します。
注射
注射による医療ダイエットは、脂肪溶解注射やボトックス注射が主な施術として挙げられます。脂肪溶解注射とは、専用の薬液を皮下組織に注射して脂肪細胞を溶解する施術です。費用は使用する薬液の量や成分によって変わりますが、一回数千円ほどで受けられるものも多数存在します。
またボトックス注射は、ボツリヌストキシン製剤を注射して筋肉の動きを止めることにより、筋肉の張りを軽減させる施術です。ボツリヌストキシン製剤の種類は多様で、その種類によって特徴も期待できる効果も異なります。クリニックによって扱う製剤が異なるため、費用は一回当たり数千円〜数十万円と大きく幅があります。
いずれの注射でも一回のみの施術で効果を得るのは難しいため、複数回の施術が必要です。一回当たりの費用は他の施術と比べると安いですが、納得のいくまでの効果を求めると、総費用は高くつく場合もあります。
内服薬
医療用ダイエットには、脂肪を減らしたり食欲を抑えたりする作用のある、内服薬を使う方法もあります。皮膚の切開や注射などを行わない方法のため、痛みやダウンタイムなどがないことが大きなメリットです。内服薬の費用相場は、1カ月当たり数千円〜1万円ほどです。ただし、一回飲めば痩せるというものではありません。効果を得るには継続的に服用する必要があるため、総額が高くなる可能性も高いです。また内服薬にはいくつかの種類があり、リスクや起こり得る副作用が異なります。体質によっては合う・合わないがあるため、医師とよく相談の上で薬を選びましょう。
美容クリニックによって費用に差がある理由
同じ施術を行っていても、美容クリニックによって費用に差があるケースを目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。その理由は、施術の名称は同じでも、使用している薬剤や医療機器、メニューの内容が異なるからです。ここからは、美容クリニックによって費用に差がある理由について説明します。
使用している薬剤やマシンが異なるから
美容クリニックによって費用に差がある理由の一つに、使用している薬剤やマシンが異なることが挙げられます。ボツリヌストキシン製剤の説明でも触れた通り、マシンや注射の薬剤には、特徴や有効成分などが異なる多様な種類があります。その中から各クリニックが良いと判断したものを導入しているため、その種類によって料金設定に違いが生じるのです。また、同じ施術内容でも、機械の照射エリアや施術回数の他、注射であれば薬剤の使用量や有効成分の含有量などが施術ごとに変わります。施術を受ける方の状態にも左右され、その結果、料金にも差が生じるのです。
アフターフォローの内容が異なるから
アフターフォローの内容が異なることも、美容クリニックによって費用に差がある理由の一つです。単に施術のみの料金設定をしているクリニックもあれば、施術時の痛みを軽減する麻酔やアフターフォローなども含めて料金設定をしているクリニックもあります。そのためクリニックを選ぶ際には、提示された料金ばかりを見比べないよう注意が必要です。料金を確認する際は、施術内容やフォロー体制、痛みへの配慮など多角的な視点で妥当かどうかを考えましょう。
モニター価格やキャンペーン価格があるから
美容クリニックによって費用に差がある理由には、モニター価格やキャンペーン価格があることも関係します。モニター価格・キャンペーン価格とは、クリニックの宣伝に協力することで割引を受けられる制度のことです。施術前後の写真を撮影したり、公式サイトに実績として掲載したりと、割引の適用条件はさまざまです。内容を理解しないまま同意してしまうと、後からトラブルに巻き込まれる原因にもなり得ます。契約を結ぶ前に、割引を適用する条件をしっかりと確認し、理解しておくことが大切です。
医療ダイエットのメリット
ダイエットは、自身で取り組む方法もありますが、医療ダイエットだからこそ得られるメリットもあります。ここからは、医療ダイエットのメリットをご紹介します。
無理なく痩せられる
医療ダイエットのメリットは、無理なく痩せられることです。自身で取り組むダイエットでは、食べるものを工夫したり運動をしたりするのが一般的です。そのため食べることが好きな方や運動が苦手な方にとっては、ダイエット自体をストレスに感じてしまうこともあります。その点医療ダイエットは体内の組織などに直接作用するため、食事制限や運動をしなくても痩せられます。好きなことを我慢しなければならないストレスは少なく、ダイエットへのモチベーションも保ちやすいはずです。
部分痩せができる
部分痩せができることも、医療ダイエットのメリットの一つです。運動や食事改善で痩せようとする場合、痩せたい部分だけにアプローチしてその部分だけ痩せるということは、なかなか実現できません。一方で医療ダイエットは、気になる部分へのピンポイントなアプローチが可能です。例えば太ももの脂肪吸引では、太ももの前面・後面・内側・外側など、同じ部位の中でも細かく施術部位を分けられる場合もあります。
また医療ダイエットは希望に応じて複数の部位にも行えます。膝やお尻、お腹など気になる部位のみをいくつか選ぶことも可能なため、特に気になっている部分のみのダイエットをしたいという方におすすめです。
施術によってはリバウンドしにくくなる
医療ダイエットのメリットには、医学的根拠に基づく方法で、体の内側からアプローチができることも挙げられます。医療以外の方法では、体の内側にアプローチすることはできません。しかし医療機関であれば、脂肪細胞自体を減らすアプローチも可能です。また根本的な原因に直接アプローチできる施術を選べば、施術後にリバウンドする可能性も低くなります。施術後は、食生活の改善や運動不足の解消にも取り組むと、長期的に体型維持をすることもできます。
医療ダイエットのデメリット
医療ダイエットには多数のメリットがありますが、知っておきたいデメリットもあります。より納得のいく仕上がりを目指すために、施術前にデメリットをきちんと把握しておきましょう。ここからは、医療ダイエットのデメリットを紹介します。
トータルの費用が高額になることもある
医療ダイエットのデメリットの一つに、結果としてトータルの費用が高額になる可能性があることが挙げられます。一回で高い効果が実感できる施術は、費用もそれなりに増える場合が多いです。費用を抑えたいと考えている場合は比較的費用が低い施術を選びたくなりますが、安い施術の中には、やはりその分効果が緩やかなものもあります。一回の施術で得られる効果が少ないことで、繰り返し施術を行った結果、想像していたよりも費用がかかってしまったという方もいます。繰り返し施術が必要なメニューを選ぶ際には、目指すゴールに到達するまでには何回ぐらい施術が必要そうか、あらかじめ見通を付けておきましょう。
リスク・副作用がある
リスクや副作用があることも、医療ダイエットのデメリットです。手術が必要な施術では、傷跡ができるのは避けられません。また注射による施術では、注射跡が赤くなったり、内出血が生じたりすることもあります。内服薬を使用する場合は外面的なリスクは少ないですが、便秘や下痢、吐き気・嘔吐などの副作用が起こることもあります。体質や薬によって起こり得る副作用が変わるため、使用する薬に関する説明をよく確認することが大切です。施術によっては施術後の行動制限を伴うこともあります。安静にする期間が必要な場合は、仕事や私用のスケジュールを事前に調整し、ゆとりを持って過ごせるよう準備しておきましょう。
体重はほとんど減らない
医療ダイエットは、体重がほとんど減らないこともデメリットの一つです。医療ダイエットとは、皮下脂肪を除去することで見た目の痩身効果を得るものです。皮下脂肪自体はとても軽いため、たくさん除去できたとしても体重が大幅に減ることはありません。そのため「体重を減らしたい」と思って医療ダイエットを受けると、後悔してしまう恐れがあります。後悔なく施術を終えるには、医療ダイエットの仕組みをよく理解しておくことも重要です。